機能要件を明確にし、後戻りを防ぐ:Phase3 要件定義・機能仕様策定

執筆者 刈込 隆二 公開日 2025年 02月28日
更新日 2025年 03月01日

機能要件を明確にし、後戻りを防ぐ:Phase3 要件定義・機能仕様策定

「こんなページが欲しかった」「あれも盛り込みたい」――開発の途中で出てくる追加要望により、スケジュールやコストが膨張してしまうのはよくある話です。そのリスクを最小化するために重要なのが、Phase3の要件定義・機能仕様策定です。サイトに必要な機能や範囲をここでしっかり固めておくと、後工程の混乱を抑えられます。

機能要件の洗い出し

まずは機能要件の洗い出しから。トップページ、サービスページ、ブログ、問い合わせページなど、必要なページタイプの他、検索機能、会員機能、外部ツール連携などを検討します。HubSpot CRMへのフォーム送信データの自動登録や、マーケティングオートメーションとの連携もこの段階で決めておくとスムーズです。

非機能要件の洗い出し

同時に、非機能要件としてパフォーマンス(表示速度や負荷耐性)、セキュリティ(SSL、WAFなど)、運用管理(更新権限、バックアップ手順)を整理します。特にHubSpot CMSはSaaS型のためアップデートが自動で行われますが、独自に追加するスクリプトや外部プラグインがある場合は、その管理も考慮が必要です。

SEO要件・解析要件の定義

さらに、SEO要件・解析要件としてキーワードの選定、メタタグのガイドライン、サイトマップ送信やGoogle Analyticsとの連携、HubSpotの分析レポート活用などを定義します。公開後の流入増加を狙うなら、あらかじめSEO視点を設計に盛り込むのが重要です。

UI/UX要件の定義

また、UI/UX要件(レスポンシブ設計やユーザビリティ指針)や、法的要件(プライバシーポリシー、特定商取引法表記など)も盛り込んでおきましょう。これらを一覧表にまとめ、ステークホルダー全員で合意形成することで、サイト構築のゴールが明確になります。

具体例

よくある例として、「お問い合わせフォームから情報を得て自動返信メールを送る」「そのリード情報をHubSpot CRMに登録し、スコアリングして営業チームに通知する」という一連の流れを想定するとき、フォーム項目や自動メール文面、スコアリングルールなどを要件定義で決めておくと後が楽です。

まとめ

Phase3のポイントは、実装前に必要項目を洗い出すことで「想定外」を極力減らすこと。要件定義を怠ると、開発終盤で大幅な修正が発生しかねません。逆に、しっかり固めればスケジュールどおりにPhase4以降を進めやすくなります。

Phase3】要件定義・機能仕様策定 - チェックリスト comptab-infoalt7-icon
必要なページタイプや機能(検索、フォーム、会員機能など)が一覧化されている
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セキュリティ要件(SSL、WAF、アクセス権限など)が定義されている
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表示速度などパフォーマンスの目標値や、バックアップ運用が決まっている
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SEO要件(主要キーワード、メタタグ方針、解析ツール連携)が明確に設定されている
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法的要件(プライバシーポリシー、Cookie同意、特商法表示など)が洗い出せている
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要件定義で抜け漏れがないか不安な方、HubSpotとの連携仕様をまとめきれない方も。

弊社では機能要件と非機能要件を網羅した上で、最適なHubSpot活用プランをご提案いたします。

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