マーケティング戦略とターゲット顧客像が見えてきたら、次はそれを「Webサイトとしてどう表現するか」を決める段階に入ります。Phase2ではサイト全体のコンセプトやキーワード、デザインのトーン&マナーを統一して、見た目・内容ともにブレない設計図を作り上げることが目的です。
最初にサイトの目的・ゴール定義を再チェックします。Phase1で設定したKPIがサイトのコンセプトにも合致しているかを確認することで、余計な要素を盛り込みすぎないようにします。
続いて、ブランドイメージに合ったキーワードやトーン&マナーの策定へ。企業が既に持っているブランドガイドラインがあれば、配色やフォントなどをWeb向けに最適化し、サイトで表現できる形に落とし込みます。たとえば「信頼感」「革新性」といったイメージキーワードを明確にすることで、デザイナーやライターが迷うことなく制作を進められます。
また、コンテンツのテーマ/カテゴリの初期案を作成します。サービス紹介や導入事例、ニュース、ブログ、FAQなど、サイトに載せる情報をカテゴライズし、更新頻度の見込みや運用体制もざっくり決めておくとよいでしょう。
このフェーズでのポイントは、「サイトコンセプト」と「企業ブランドイメージ」がしっかり紐づいていることです。ここが一致していないと、公開後に「どこか社風と違う」「ユーザーが求める情報とズレる」といった問題が起きやすくなります。
Phase2は、サイトの“性格”を決定づける大切な工程です。ここで決めたコンセプトやトーン&マナーが、次フェーズ以降の情報設計・デザイン・開発すべてに影響を与えます。後になって軌道修正しないよう、チームやステークホルダーと十分に擦り合わせます。