ついに迎える本番公開の瞬間。ここでの対応を誤ると、ユーザーが一時的にサイトを見られなくなる、HTTPS接続ができなくなるなどのトラブルが起きる場合もあります。Phase12ではDNS設定を中心に、公開直後の最終チェックやリリース告知までを確実にこなし、新サイトを無事スタートさせましょう。
まずDNS設定・SSL再確認。事前に決めた時刻になったらドメイン管理画面でCNAMEやAレコードをHubSpot指定の値に変更し、切り替えを行います。反映には数時間かかる場合があるので、切り替え後も旧サイトがアクセス可能な期間を設ける企業も少なくありません。SSL証明書が有効化され、HTTPSで正常にアクセスできるかを必ず確認します。
次に、最終動作確認として、本番ドメインで全ページを開き、フォーム送信やCTA、ランディングページの動作をチェックします。HubSpot CRMにリードが正しく登録されるか、MAワークフローが動くかもテストすると安心です。
リニューアルの場合はリダイレクト設定が重要です。旧URLをブックマークしていたユーザーが新サイトへ遷移できるよう、HubSpot側のURLリダイレクト機能で301リダイレクトを設定しましょう。検索エンジンの評価を引き継ぐためにも必須です。
最後に告知・リリース対応。社内向けにはメールや社内SNSで新サイト公開をアナウンスし、外部向けにはニュースリリースやSNS投稿を行うことで、スムーズに利用開始を促します。公開直後はリアルタイムアクセス解析を見ながら、不具合がないか念入りにチェックするのがおすすめです。
Phase12は「作って終わり」ではなく、「ユーザーが新サイトを問題なく使い始められるか」を最優先に考えるフェーズです。ここを疎かにすると公開初日にクレームが殺到することもあり得るため、慎重な作業と確認が求められます。