テスト工程で問題点を洗い出し、修正を終えたら、いよいよ本番リリースに向けた最終準備に入ります。Phase11ではステージング環境を使った最終チェックやバックアップ取得、DNSの切り替えスケジュールを確定し、公開時に起こり得るトラブルを防ぐ工夫を行います。
まずステージング・最終承認として、本番用のドメインを接続する前に関係者がステージングURLでサイト全体を確認します。ここで文言の細かい調整やレイアウトの最終チェックを行い、修正依頼があれば対応しておきましょう。
次に、バックアップ取得。リニューアルの場合は旧サイトのHTMLやデータベースを一括ダウンロードし、HubSpot側でもページやファイルをエクスポートして保管します。万が一トラブルが起きたときに旧サイトへ戻したり、差分を修正できるようにしておくのが安心です。
そして、DNS切り替えスケジュール調整。本番公開の日時を決め、作業担当者と周辺部署に周知します。DNSが反映されるまでに数時間かかることもあるため、アクセスが比較的少ない時間帯を狙うケースが多いでしょう。
このフェーズでのポイントは、全員が「何をいつ、誰がやるか」を明確に把握しておくこと。公開直前に「誰がDNSを変更するのか分からない」「確認担当が休暇中だった」などのトラブルを避けるよう、コミュニケーションを徹底します。
Phase11をしっかり行うことで、本番公開日を安心して迎えることができます。特にDNS切り替えはサイト閲覧者に影響が及ぶため、周到な準備とチーム連携が不可欠です。