どんなに優れた機能や美しいデザインでも、誤動作やリンク切れがあるサイトではユーザーの信頼を損ねてしまいます。Phase10では本番公開に向けて、徹底的にテストと検証を実施し、バグや不備を洗い出して修正する重要な工程です。
まず機能テストとして、フォーム送信フローが正常に動くか、送信後のサンクスページや自動返信メールが設定どおりかを確認します。HubSpot Marketing Hubとの連携がうまく動作し、リードが正しく登録されるかのテストも欠かせません。
次に、コンテンツ・リンクチェック。内部リンクや外部リンク、アンカーリンクなどをすべて巡回し、404エラーや誤ったURLがないか確認します。テキストの誤字脱字、画像の表示漏れなどもこの段階で修正しておくと公開後のクレームを避けやすいです。
さらに、SEOチェックとしてメタタイトル、メタディスクリプション、OGタグが設定されているかを確認し、Google Search Consoleにサイトマップを送信してインデックスを促進します。Google AnalyticsやHubSpot Analyticsなどのアクセス解析ツールが正常にデータ取得できているかもあわせて確認しましょう。
加えて、セキュリティ・パフォーマンスのテストも重要。SSL証明書の有効化状態や混在コンテンツの有無、PageSpeed Insightsなどのツールを活用したページ読み込み速度の確認を行い、低速要因があれば対応します。
たとえば大規模サイトでは、リンク切れが発生しやすいもの。ツールを使って全ページのリンクを一括チェックし、エラーリストを一気に修正すると効率的です。また、画像ファイルが重すぎてパフォーマンス低下を招いていないかなどを数値で検証し、必要なら圧縮し直すなどの調整をします。
Phase10でのテストや検証を丁寧に行うことで、公開後のユーザー体験を大幅に改善でき、トラブル対応のコストも抑えられます。一見地味ですが、非常に重要なステップと言えるでしょう。